炭、それは黒く硬くそしてとても質素なものです。
決して派手なものではありません。でも炭の周りには
とても優しい空気が漂っているように感じます。山を育て
木を吟味しながら選び、時間をかけて焼かれた上質な備長炭。
熟練された技を持つ炭焼き職人さんの思いを受けて炭を
飾る時、そんな空気を肌で感じるのです。
華やかさはないけれど、とてもシンプルなものだけど、
そこには日本的な『美』があり『気』があります。
ショーウィンドーの中に飾られた炭からのメッセージを、
ぜひ感じてみてください。
2008年11月27日
二宮 一司(にのみや・かずし)
ディスプレイデザイナー
日本ディスプレイクリエーター協会理事
ジャパンディスプレイクリエイターアカデミー講師