ガラスの一番大きな特徴は、光を通すことと液体や流体の姿を固定化できることだと思います。
これまでガラス作家として、そのガラスの特徴を最大限に生かすように作品を作りたいと願ってきました。
冷たい水を注いだ瞬間に結露する薄いグラス、異素材と組み合わせた時に強調される透明さ、薄暗い部屋で発光するウランガラス、ガラスが作る影の投射などですが、今回は流体であるガラスに銀メッキを施したら流体金属のようになりました。
流体の立体曲線が光を反射して、まるで光の塊のようです。
そしてそこに組み合わせる備長炭は本来の姿を黒に変えた立体の影。いかがでしょうか?
展示期間:2019 年9 月18 日〜 10 月3 日
柿崎 均 (かきざき ひとし)
秋田大学鉱山学部で学ぶ。
井田ガラス(東京)、スウェーデンセンターガラス工房(北海道)を経て
1989年、スウェーデンに渡る。
その後、アメリカ、フランス、イタリアなど各国にて活動を展開。
2004年に帰国後、現在は北海道江別市ガラス工芸館にて「45工房」を運営。
http://www.kakizaki45.com