お茶のしみ愉方 邱 世賓

コラムイメージ

お茶酔いの経験をお持ちですか?

一口飲めば俗事を離れ、
二口銜んで敵を許し、
三口目ともなれば我を忘れる―

大袈裟だとお疑いなら、ぜひ一度お試しください。
芽を多く含む上質な茶葉は古くから漢方では上薬とされ、
寺で坐禅を組む際には精神を平和に導く助けとして
一役を担ってきました。
お茶の酔いは軽く穏やか、
ゆるゆると今や最高の贅沢とも言えるリラックスへと
心身を誘います。
さあ、疲れた頭と体、束の間だけれどゆっくりお休み。
そして酔いが覚めたらまた元気に出掛けましょう。

2008年10月10日

邱 世賓(きゅう・さいぱん)
TANAGOKORO TEA ROOMのプロデューサー
食文化研究家/中国文化研究家
日本に中国茶の楽しみを広めた功労者の一人。
医食同源や薬膳、気功、風水など、中国の伝統文化にも造詣が深い。